願いを叶えるというのは、自分と向き合うこと5

第5回:願いから逃げるという自己矛盾


 「常識」という名の枠に、自分を押し込める。

 それが“正しい”生き方だと、私たちはどこかで刷り込まれてきました。 

私も、例外ではありませんでした。 


 スピリチュアルの世界で体験した数々の奇跡。 

エネルギーを使うことで、目に見える制限を軽々と超えていけるという感覚に、私は何度も心を震わせました。 


 けれど、その感動は、密かに胸の内にしまい込みました。


 誰に話すわけでもなく、「あやしまれたくない」という思いに蓋をされながら。


 でも私は、こう思うようになったのです。 

 「超えられない壁なんて、ない。 問題なんて、最初から“問題”ではなかったんだ」


 この世界で得た知恵を通じて、 そういう風に生きられる人を、一人でも多く導いていきたい。 


それが、私の中に新しく芽生えた願いでした。


 ……でも。 


 願いがわかっているのに。 

自分の感性に確信があるのに。


 私は、半分は「常識」のせいにして、 自分を隠しながら生きていたんです。 


 後ろめたいことなんて、何もないのに。 


逃げるように、まるで誰かに追われているかのように生きていた。 


 でも、ある時、はっきり気づいてしまったんです。 

 「これは、自分のことを否定しているのと同じだ」 


 自分の本当の気持ちを、 自分の願いを、 自分の生き方を……


自分自身が、否定してしまっていたのです。 


 これでは、願いが叶うはずがない。 だって私は、願いから逃げていたのだから。


続きます。

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