願いを叶えるということは、自分と向き合うこと2
第2回:自分と向き合うということ——身体が教えてくれたこと
「自分と向き合う」と聞くと、 もう十分に向き合っているよ、という方もたくさんいらっしゃると思います。
けれど私は、まったく向き合えていませんでした。
だからでしょうか、自分に無意識のうちに“負荷”をかけたのだと思います。
向き合わざるを得ないように、自分を追い込んでいったんです。
そして、身体を壊しました。
それなのに、病院に行っても「どこも悪くないですね」と言われる。
立っているだけでもしんどいのに、何も治療はないまま、帰される日々。
さらに追い打ちをかけるように、私は“見えないもの”がリアルに見えるようになってしまったんです。
もともと、そういう感覚は子どもの頃からあって、 「なんか見えちゃった〜、こわ〜い!」なんて、ちょっと他人事のように捉えていました。
オカルト話は好きでしたし、そういう世界への興味はありました。
でも、今度は違いました。
身体が壊れたことでアンテナが敏感になったのか、四六時中、見えないものを感じ取るようになってしまったのです。
すると、今度はこう思い始めます。
「私、変になってしまったのかな?」 「それとも、これが真実なの?」
……なかなかの無茶振りですよね。
だって、見えないものって、他の人には見えないんですから。
夫は仕事に夢中で家にあまりおらず、 日常生活は、体調の悪さを抱えつつも、幼い子どもたちとわんこと一緒に、なんとか普通に過ごしていました。
そんな私を見てくれていた友人が、ある日こう言ってくれたのです。
「本当におかしくなってる人は、自分がおかしいなんて思わないよ!」
さらに、友人の旦那さんの中に、同じように“見えないものが見える”という人がいて、その友人も 「おかしくなんてない」と言ってくれたことも、私にとっては救いでした。
そうなると、私には選択肢がひとつしかありませんでした。
「自分が見ているものは、何なのか?」
「自分の体調不良は、それと関係があるのか?」
「私は、いったい何者なのか?」
模索するしかなかったんです。
そして気がつけば、それこそが—— 私にとって初めての“願い”でした。
「私を知りたい」
それが、私の願いのはじまりだったのです。
続きます。
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