願いを叶えるために自分を知る6
第6回:誰かの答えを生きようとする依存からの目覚め
結婚して子どもが生まれた頃、私はますます母を理解できなくなっていきました。
「どうして、こんなにかわいい子どもを産んだのに、 あの時の母は私にあんな接し方しかできなかったんだろう?」
「どうして、私のことをわかってくれないの?」
「どうして、私を信じてくれないの?」
そんな思いが、日増しに心の中でふくらんでいきました。
今になって思えば、それは完全に“依存”していたのだと分かります。
母に「わかってほしい」「認めてほしい」「信じてほしい」と願っていた私は、
結局のところ、自分の中の空白を母の答えで埋めようとしていたのです。
けれど、それは無理な話でした。
なぜなら 人の気持ちは、その人にしかわからない。
母の答えは、母にしか出せないし、 私が納得できる答えは、私にしか出せないからです。
これは、実は量子力学的な観点からも説明できます。
観測者である「私」が、自分の内側の振動を見つめずに、 他人(=母)の納得や承認を基準に答えを出そうとするかぎり、 私の世界は、どこまでいっても“他人の観測による現実”でしかないのです。
「私が私の気持ちを蔑ろにしている限り、私が幸せになることはない」
このシンプルだけれど強烈な真実に私が気付くのはもう少し先になります。
続きます。
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