願いを叶えるために自分を知る4
第4回:願いは、自分を大切にすることから始まる
私には、「願いを持つことは決して利己的ではない」と、 声を大にして伝えたい思いがあります。 もちろん、誰かを傷つけたり、傷をなすような願いは違います。
でも、「自分らしく生きたい」とか、「自由になりたい」という願いは、
それがどんなに身近な人との関係に起因していたとしても、
本質的には、「自分を大切にしたい」ということなのだと思います。
私の場合、それは「母から逃げたい」という願いとして現れました。
あの頃は、母の過干渉から解放されたくてたまらなかった。
でも、それがうまくいかずに、私は母を心のどこかで恨むようになっていきました。
今ならわかります。 それは、私が母に依存していたからなのです。
幼い頃から繰り返してきたコミュニケーションのパターン。
母の顔色を伺いながら育ち、 「自分は自分、母は母」と頭では分けたつもりでも、
心の奥ではまだ、母の承認を必要としていた(依存)のかもしれません。
その依存に気づけなかったことが、願いを叶える足かせになっていた。
願いを持つことは大切だけど、それを実現するためには、まず自分との関係を見つめ直すことが必要だったのです。
願いは、ただ思うだけでは届かない。
ときには、長年無意識に繰り返してきた思考の癖、感情のパターンを手放して、
「本当に自分を大切にするとはどういうことか?」に立ち返る必要がある。
そうやって少しずつ、願いは現実に近づいていくのだと思います。
続きます。
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