願いを叶えるということは、自分と向き合うこと10

第10回:知らなかった自分と、出会っていく旅 


 私は、他人の考えていることが人よりもわかってしまうタイプです。 

でもそのぶん、「自分のことを誰もわかってくれない」という現実が、ひどくつらく感じられる時期が長かったように思います。


 でも今思えば、それはただ単に、 

「自分が、自分の気持ちをわかっていなかった」からだったのです。 

要するに依存心が強かった。


 自分という軸を持って世の中を見ると、 

実は世界は、自分の心の内側を映し出しているにすぎないということが、だんだんわかってきました。


 自分の人生の舞台は、世の中というスクリーンに、 自分の内側を投影しているだけのシンプルな構造だったのです。 


 こうしてあの頃を思い返して文章を書いていると、 自動書記のように気持ちが溢れ出してきます。 


「ああ、私、当時こんなふうに思っていたんだなぁ」 そんなふうに、書くことで自分を知ることができる。 

 思えばヒーリングを受け始めた頃も、 受けた後には毎回、感想を文章にしてヒーラーさんに送っていました。 

すると、驚くほど素直な言葉が出てきたり、

 自分でも「こんなふうに感じていたんだ」と気づかされたりしていたのです。 

 文章にすることで、自分でも知らなかった自分が浮かび上がってくる。


 それは、まるで心の中に小さな泉が湧いてくるような感覚でした。


 私にとってヒーリングは、ただ癒しを受けるだけではなく、 溜めていた毒を出し、澄んだ自分に出会っていくプロセスでもありました。


 時には、ヒーリングを受けるたびに、 過去世で使っていたような能力がよみがえってくるような体験もありました。 


 それに気づいた時、私の中に大きな喜びが湧きました。

 もっと能力を高めたい。 もっと自分の中のオリジナルな力を取り戻したい。 


 そう願った時、心の奥底から灯るような、 「希望」が芽生えていたのです。


 そして今、ようやくわかります。


 あの希望こそが、「誓願」に繋がる光だったのだと。 


 あの時「過去世からの能力」だと思っていたものの中には、 実は

「今世でこそ使うために持ってきた力」もあったのです。 


 そう思ったとき、私はワクワクしました。 人生って、本当に何が起こるかわからない。 

でも、だからこそ面白い——!


続きます。

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