ハトシェプスト

エジプトに思いを馳せたら止まらなくなりそうです笑

エジプトに行ってから、私の心を奪ったのはハトシェプストでした。
アブ・シンベル大神殿に行きたくて仕方がなかったのですが、現地に着くと、ハトシェプスト葬祭殿の雰囲気に、妙にやるせなくなってしまい、心を奪われてしまったからです。

なんでそんな気持ちになってしまったのかはよくわかりませんが、ハトシェプストは、史実に言われてる事とは違う!とガイドの説明に反感を持ってしまいました。

なんで反発するんだ?謎ですが。←自分の事です。

ハトシェプスト女王は、第18王朝の、歴史から抹消された王です。

実際には、王位継承者ではなく、王位継承者のトトメス3世がまだ幼かったために摂政として、実権を握り、国を動かしていたのです。

ハトシェプストは非常に平和的な政治を行い、近隣諸国とも貿易を発展させました。
ただ、王という威厳を保つため、神に認めてもらうために、ハトシェプストの像は男性像で作られたのです。

今現在、葬祭殿に残っている彼女のレリーフは何者かに削り取られ、無残な形で残っています。

それは、成長したトトメス3世によって破壊されたというのが一般的な見解ですが、私はそうは思わなかったのです。
平和主義の彼女が、トトメス3世と諍いを起こすのも疑問でしたし。

え、違うよね。

と、なぜだか、現地で説明を聞いて思いました。なんで、そう思ったのか、今でも謎ですが。

私には、ハトシェプスト自らが泣きながら、自分のレリーフを破壊する姿が浮かびました。


エジプトの言霊信仰、また、ピラミッドを始めとする凡ゆる創造物は、スピリチュアル的にとても重要な意味合いがあったのだと思います。

女性として生を受けたハトシェプストが、ワケありで男性としての役割を果たさなければならなかったことが、後々、女性としての彼女の運命を狂わせてしまったのだと、私は感じました。

側近センムトとの恋の事情もあったのかも。

今、女性として生きている私ですが、エジプトに行く前は、庭師という男性社会の中で、

私は男になんか負けるもんか!
男と同等に働ける!

と鼻息が荒かったものですが…

エジプトに行き、ハトシェプストの切ない思いに、感化され、

男性には男性の、また、
女性には女性にしかできない役割がある。

と、気付いたのです。

しかし、ハトシェプストの平和的な政治をこなし、後世に残る素晴らしい建造物を建てた功績は、何一つ悔やむ事などないと思いますが。

削り取られた無残なレリーフを見ながら、彼女は、1人の女性という意味で、何かを成し遂げたかったのかもしれないなぁと思ったのでした。

ちなみに、この葬祭殿は、なんらかの音も関係すると思っております。

※20年以上、私が勝手に思いこんでいる事です。ハトシェプストを思うとなぜか切ないのです。

再度、この時に思い出したので、この切なさは、私に何かリンクしてるので、手放す時かもしれないとも思っております。

TOMOKO ANDO

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