物に幸せな気持ち

我が家では、朝、ホームベーカリーで焼いたパンを食べてます。
焼きたてのパンは毎朝いい香りで、とても美味しい!

でも、今日のフランスパン、マズイ!
って娘が言い出して。
ホームベーカリー、古いから、とうとうダメになったかぁ…と思ったんですけど、ひと口食べて、あ、塩を入れ忘れたんだ!って気付きました。

強力粉と薄力粉とお水、それに、少しのバターとお塩とイーストで出来るフランスパン。

塩を入れないだけで、こんなにマズイんだ〜と。溶けるチーズをたくさんかけて焼き直し、なんとか完食。

ウチのホームベーカリー、なんだかんだで13年選手。
よくよく考えたら、ウチで一番の古い家電製品です。
家電製品、ウチはよく壊れたりして長く使ってるものがない中、よく頑張ってくれてます。

下の子がお腹にいる時に購入し、初めてホームベーカリーで焼いたパンを食卓に出したら、当時2歳の息子がとても喜んで、イチゴジャムをたっぷりかけて食べたんです。

ホームベーカリー買って良かったな〜って思いました。
その時の幸せな一コマは忘れないですね。

寝る前に粉をセットするのが多少面倒な時もあるんですが、2歳の息子が喜んでいる姿が原動力の一つになっています。
明日焼けたパンを、また、喜んで食べるんだろうなーって。
色々電化製品はあるけれど、思い入れがあるのはホームベーカリーぐらいかも。

そんな幸せな気持ちで扱ってるから、ホームベーカリーは長生きなのかな?とも今朝、なんとなく思ったんです。


先日、実家に行った時に家の話になり、実家の給湯器が年代物だという話で、人に驚かれたらしく、

母が、

「私とお父さん、給湯器を綺麗に長持ちさせる力があるみたいなのよ!」

とか言い出して。
家の外壁の話に及ぶと、屋根が築年数にしては綺麗だと業者に言われたらしく、

「私とお父さん、家も屋根も綺麗に保つ力があるみたいなのよね!」

と言っていたのを思い出しまして。
その時は、何を言ってるんだ?と思っていましたが、なんだか、私の中で今日、ホームベーカリーとつながりまして。


息子が(今は娘もですが)喜ぶ姿を見たくて、毎日使っているホームベーカリー。


私は結婚するまで、母に型にはめられている気がしていました。自由がないと思っていて。友達と遊ぶのにも制限されたりしていたので。だから、実家にいるのが嫌いだったのですが…

何か、母にとって、特別に幸せな感情が家を長持ちさせているなら、それは、私たちに関する何らかの事なのかもしれないって。

そう思ったら、今までのモヤモヤしていたものが消えていく感じがしました。


先程、息子と娘ったら、学校から帰って来てから開口一番、

「今日の朝のパン、マズすぎでしょー」

「ほんと!何あのマズさ!マジびっくり!オレ、朝の記憶がないわ!」

って。。。
うーむ、喜ぶ姿ではなく、今日のパンはネタになってしまったな、と笑笑

長年作っていて、塩を入れ忘れたなんて、初めてのことでした。。。
イーストを入れ忘れて、カチコチにした事は数回ありましたがね。

ただの失敗談ですが、ちょっといろいろ気付いて、癒された気がしました。